テストや実習に追われ、常に睡眠不足状態だった看護学生時代。
それでもあきらめずに取得した看護師免許。
希望に満ちた状態でいざ働きだすと、こんなにつらい仕事なの…と驚くことばかりではありませんか?
冗談みたいですが、本当にこんな職場がゴロゴロ実在するのです。
その地獄から抜け出す方法はそう、『転職』です!!

転職したって同じでしょ?
どこも大差ないんじゃない?
いえいえ!数々の転職&さまざまなアルバイトを経験し、いろいろな職場を渡り歩いてきたわたしだからこそ



その悩み、解決できます!
ぜひこの記事を最後までお読みください。
と明るい気持ちで転職活動をはじめることができるでしょう。
朝の情報収集や残業なしで土日祝休みの職場も多いので、あいた時間を活用して副業や習い事などの新しい挑戦だってできるかも♪


楽な職場の定義


- 夜勤・残業がない
- 医療的処置が少ない
- 重症患者がいない
- 急な入院がない
- 仕事量が少ない
- 公休が多い
- 有給がとりやすい
- 勉強会が少ない・ない
- 人間関係がよい
上記すべての項目を満たす職場はなかなか見つけづらいですが、実際にあるのです!
わたしは急性期病棟から「楽な職場」に転職して、本当によかったと思っています。
それではさっそく紹介していきましょう。
看護師の楽な職場・科8選


特別養護老人ホーム、介護老人保健施設
介護施設には特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院、介護療養型医療施設(療養)の4種類があります。
その中で特におすすめなのは特養と老健。
職場によるのですが、基本的に介護業務は介護士さんが、医療業務は看護師が行うことが多いでしょう。
なので肉体労働はかなり少なめ。
主な仕事内容は入所者さんの健康管理・服薬管理・インスリン注射・吸引・褥瘡やスキンテアなどの処置・経管栄養などがあります。
特養と老健の大きなちがいは、夜勤の有無と医師が常駐しているかです。
わたしは夜勤なし生活に慣れてしまったので、今なら夜勤ありの老健は選びません。
ですが、急変や急な入院などのない穏やかな夜勤であれば週1回程度やった方が楽という意見が多いのも事実。
理由は夜勤明けの日とその翌日の公休でたくさん休んだ気分になれるためです。
デイサービス
主な仕事内容は利用者のバイタルチェック・服薬管理・入浴後の軟膏塗布・口腔ケアなどが挙げられます。
必要時には褥瘡や創部の処置やインスリン注射なども行いますが、頻度としてはあまり多くありません。
介護士の人数配置がどの程度かにもよりますが、基本的にトイレや入浴介助は介護士が行う場合が多いです。
デイサービスで大変だと感じたのはレクリエーション!
わたしは引っ込み思案で場を盛り上げたりするのが苦手なので、レクリエーションがつらくて長続きしませんでした。
逆に「レク大好き!盛り上げ隊長になりたい!」という方には強くおすすめできる職場です。
健診センター
健診センターは健康診断や人間ドックを行う施設です。
仕事内容は採血・身長体重測定・視力聴力測定などがあります。
また、施設によっては各種がん検診などの診察介助に入ります。
この中では採血が唯一の医療行為といえそうです。あなたは採血が得意ですか?



もし苦手でもだいじょうぶ!
100%上達します。
基本的に元気な人が健診センターにやってくるので、血管の弾力がまるで違います。
腕をしっかり伸ばしてくれて「グーパーグーパー」なんて協力してくれたりします。
(病棟では拘縮や全身状態の悪化から、協力を得られない場合が多いですよね…)
一日に何件も採血するので、イヤでも上達します!
成功体験を積み上げることで、半年後には



わたし採血得意かも〜
なんて胸を張っていることでしょう。
夜勤なし残業もほぼなしで土日祝お休みというところが多く、働きやすい職場だと思います。
巡回車やその他の交通手段を使い、巡回場所にいく「巡回健診」というものがあります。
準備のために早朝出勤をしたり、場所によっては宿泊になる場合もあるので必ず面接のときに確認する必要があります。
保育園
園児の健康管理や身体測定、衛生指導などが主な仕事です。
保育士の補助や保育業務も入ります。
子どもはおとなと違い、体調が不安定です。
急な嘔吐や発熱に対応したり、転んでできたすり傷の手当てなども必要です。
保護者ともコミュニケーションをとり、悩みがあれば相談にのったりアドバイスしたりもします。
夜勤なく公休日も多いためおすすめですが、人気な職場なので求人があまり出ていません。
また給与低めなことが多いので、そこを納得できるかどうかで満足度は変わるでしょう。
子どもが大好き!という看護師には楽しんで働けるやりがいのある職場です。
クリニック
診療科にもよりますが、採血・抜き差しの点滴・稀に導尿などの簡単な医療処置しかないので、命のやりとりがなく精神的にとても楽です。
休憩時間が長く設定されているクリニックの場合は、お昼休みに自宅に戻って家事などを済ませてくることも可能。
カンファレンスや委員会がなく、妙なしがらみは全くといっていいほどありません。
なんと看護記録さえもないのです。
SOAPってなんだっけ?状態です。
ただし勤務終了が19時前後で毎日残業というクリニックもあるので、面接時に細かく確認する必要があります。
基本的に看護師の人数が少なく指導や勉強会の機会も少なくなるので、看護師としての成長を図るのは難しいかもしれません。
また、クリニックは人員配置が少ないのでひとりでも変なスタッフがいると人間関係が大変になることも。
そのあたりは運ですね…。
運が良ければ「お局さまがいないクリニックってなんて気楽なの〜♪」と、のんびり働ける職場でしょう。
精神科・心療内科
精神科の場合は急性期or慢性期、外来or病棟で大きく働きやすさが変わります。
急性期か慢性期か
ゆるナースを自称しているわたしとしては、もちろん慢性期をおすすめします。
急性期の患者は不安定なのでケアがとても大変。
急に暴れたり自傷行為や異食など常に目が離せません。
また急な措置入院や急変で予想外の残業になることもしばしば。
慢性期であれば、そうそう残業になることはありません。
外来か病棟か
病棟より外来の方が楽なのですが、常勤での募集はほとんどありません。
なぜなら医療行為や処置が滅多にないから。
正直いって看護師は不要なのです。
たまに薬物の血中濃度をはかるための採血が出るくらい。
処置の数が少ないので、医師がやるor病棟看護師が採血だけしに降りてくるという対応で賄うことができます。
もし精神科・心療内科の外来求人があれば、レアなので速やかにチェックしましょう。
病棟も他の科より医療行為や処置が少なく、ADL自立の患者が多いです。
夜勤はありますが、入浴や排泄・食事介助が少ないだけでも肉体的・精神的な負担がかなり少ないでしょう。
回復期リハビリテーション科
主な仕事内容は、入院患者の健康管理・在宅復帰を見据えた日常生活援助です。
導尿や浣腸などの簡単な排泄援助もあります。
点滴や採血などはそう多くはありません。
なぜなら治療が必要な患者の場合、他科へ転院となるためです。
急変時も同様で、基本的には急性期病院へ転院となるので命のやりとりはそうありませんでした。
他職種との連携(医師・リハビリ・相談員等)を密にとり、チーム一体となって患者さんの在宅復帰を目指します。
みるみるADLが向上していく患者の姿や表情を見ることができる、やりがいのある仕事です。
ただし、前述したとおり医療処置があまりないので看護スキルは磨きにくいでしょう。
訪問看護
患者の自宅を訪問して、主治医の指示や連携のもとさまざまな医療処置・看護ケアを行います。
人工呼吸器を使用する患者のケアや褥瘡・創傷処置など医療行為のレベルは上がりますが、多くの場合は残業が少なく土日祝がお休みです。
ステーションにもよりますが、歩合制なら
「稼ぎたいから今日は6件」とか
「子どもが小さいうちは3件ほどでセーブしたい」
など、自分の希望の働き方をできる場合が多いです。
医療行為が多くあるので精神的負担も大きくなるのは否めませんが、患者やその家族とじっくり1対1で向き合うことができるので、やりがいを持って日々の業務に取り組むことができます。
基本的には出発してしまえば個人プレイなので、他の看護師さんにそこまで気を遣わなくて済むのもメリットです。
訪問看護をしているわたしの友だちや先輩は、口をそろえて「訪看楽しいよ!」とプッシュしてきます。
猛プッシュ攻撃をうけて訪看に興味をもったことのある私。
しかし、自動車の運転が苦手で超方向音痴のため断念しました。



田舎の訪看は自動車の運転業務が必須です。
転職活動をした方がいい理由


転職するかどうかは別として、どの職種のひとも転職活動はした方がいいです。
自分の市場価値やたりないスキルを把握でき、運が良ければストレスフリーな職場に出会えます。
看護師なら転職サービスが山ほどあるので、使わない手はありません。
また別記事にしようと思いますが、


「やたら営業電話ばかりかかってきそうだからいやだ」と敬遠している人はもったいないです。
ちゃんと営業電話対策もありますので、賢く利用していくのが吉だと思います。
あと、わたしが参考にしているのはナスコミという看護師向けの病院クチコミサイト。
実際に働いていた(いる)看護師しかクチコミできないので、リアルな評価を知ることができます。
待遇や業務内容、人間関係についてまで赤裸々に語られています。
あくまでもクチコミなので100%信じられるわけではないのですが、かなり参考になるサイトなので一度チェックしてみてください。
楽な職場で看護スキルは落ちる?


正直に言うと、落ちます。笑
わたしは現在ある程度の医療処置があるクリニックに勤務しているので、一般的なスキルは保有しています。
ですが考えてみてください。
今後あなたは、急変や状態不安定な患者をケアするプレッシャーで神経をすり減らして働きたいと思いますか?



もう急性期には戻りません!
わたしの答えは「NO」です。
もしもう戻らないのなら、スキルが多少落ちたっていいのです。
どうしてもまた急性期でバリバリやりたくなったら、転職の際に
と話しておけばだいじょうぶ。
大体の職場ではフォローをつけてくれます。
看護師不足が深刻な病院は多く「いてくれるだけでありがたい」とウェルカムな職場がほとんどです。
このページを見てくれているあなたは、のんびりマイペース看護師のはず。
「急性期で苦労しないと」という思い込みはすぐに捨ててしまいましょう。
まとめ:看護師だって楽な職場で働ける!
看護師の楽な職場・科についてご紹介しました。
- 特別養護老人ホーム、老人保健施設
- デイサービス
- 健診センター
- 保育園
- クリニック
- 精神科・心療内科
- 回復期リハビリテーション科
- 訪問看護
こうやって挙げてみると、看護師という仕事は働ける場所が本当にたくさんありますね。
でも選択肢が多いからこそ迷ってしまうんですよね。
あなたがストレスなく働ける理想の職場とめぐり逢えますように。
最後までお読みいただきありがとうございました!